c71の一日

生活の記録

中学生のこと

中学生が
「てヘペロ」と実際に言ったので、「おー」と言った。
「現実に言うんだなー」と言うと「言いますよー」と言った。
「ちょっとね、友達とね、言います」と言うので「そうなんだね」と相づちを打った。
中学生の肌は張りがあって、つるつるしている。
「わたし、自分のはだがいやなんですよう」と言うので、「ぶっとばそうか」と答えた。
「えー、でも、先生はかわいいし、綺麗だし、うらやましい」と言う。「手が綺麗だし、顔もきれいだし、服も綺麗だし、いいなあ」
「しみ一つないつるつるの肌じゃんか。とっかえたいよ。若いよ」と言いながら、自分がすごく年寄りになったような気がした。
でも、悪い気もしなかった。

中学生を見ていると、人生が決まっているようでいて、まだ、全然決まっていなくて、根性を入れて何かをすればいくらでも可能性が開けそうに見える。
でも、わたしよりも年上の人から見ると、わたしのことも同じように見えるんだろうな、と、俯瞰する視点が手に入る。
中学生たちは、普通に親のことが好きで、尊敬していて、期待に応えようと、好きでもない勉強をしている。
親御さんは、子どもの人生のために、自分が代わりになれないことを歯がゆく思っている。
そういう構図が見える。