c71の一日

生活の記録

アスパーガールの読み解き方

アスパーガール: アスペルガーの女性に力を

アスパーガール: アスペルガーの女性に力を



アスパーガールの才能、っていいかた、たぶん、「違い」というくらいのことを、肯定的に言ってるだけ、と読むと「わたしは違う、才能のないアスピーだから、全然この本に書いてある人と違う」って思わなくて良くて、そうしたら、面白く楽しく読める。


わたしは、自分に才能がある、と心なしか、信じているので、わあ、わたしにはやっぱり才能があるんだと思って読んだ。


でも、それがアスペルガー(というか、わたしはアスペルガーじゃないけど)由来だとは今でも考えていなくて、才能があるのはわたしが素晴らしいからだと考えている。障害由来だとは思っていない。

どちらかというと、他人への迷惑のかけかたのパターンがわかって、感情的な爆発のことを「メルトダウン」と呼んで、それを疲労がコップ一杯になってあふれたとき、嵐になって何もかも破壊する、と言う表現や、石橋を焼き落とす、という表現で、自分に関わる人やキャリアを投げ捨てて新天地に行こうとする習性が書いてあって納得した。

また、言葉が、直接的すぎるから、ラッピングして渡す、という表現や処世術はとても参考になった。


自閉症スペクトラムの人の特性はそれぞれ違いすぎて、本を読んでも、完全に当てはまることはない。わたしはからだの感覚がかなり鈍いが、それでも、手足が見えなくなったら、なくなってしまった、とまでは思わないし、感覚過敏もあるけれど、サングラスをかけて楽になる、ということも少ない。


それでも、こだわりの強さや、人間関係の苦手さ、からだの疲れ方の激しさや、家事のできなさ=手先が不器用、複雑な工程に頭が混乱する、などは、当てはまるので、支援が必要だと思っている。


支援してもらったら、他の能力が、ぱっと花咲くように、いろいろなことができるようになった。


アスパーガールを読んで、あの本に書かれている女性像は輝きすぎていて、こんなくすんだわたしには当てはまらない、という女性は、疲れすぎている可能性があるし、二次障害もつらいんだろうなと思う。支援を受けたら、はじめてわかる才能、能力が、開花する場合もあるので、この本は、薄目で見て、当てはまるところは受け取る、と言うのが大事だと思う。