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c71の一日

生活の記録

魔女の話

二回目のヒプノを受けてから、わたしの中に別人格が現れた。魔女って呼んでる。
魔女はせっかちで、慌て者で、ユーモアがあって、おせっかいでおばさんくさい。見た目は綺麗な若い十七歳の女の子なのに。


魔女のことを一番疑ってるのはわたしで、身近なひとはみんな受け入れて信じてくれる。笑われることを恐れているのだけど、笑われない。


昨日は、魔女にたくさんやることがあるからと、焦らされて、フィットネスクラブに行って、風呂に入って、病院に行って、薬屋さんに言って漢方を買って、エッセンシャルオイルを買って、マッサージ屋さんに行って、エッセンシャルオイルを渡した。患者さんとマッサージ屋さん本人に必要だった。
マッサージ屋さんにはペパーミントとベルガモットを渡した。ペパーミントは絶望に効くし、ベルガモットは穏やかな気持ち平和な気持ち、悪いものを払う効果があると魔女が言っている。
魔女はへんなところで親切で、病院の予約をすんなり取って、キャンセル空いてるから待たなくても大丈夫なタイミングに電話させたり、信号を全部青にしたりして、一応気を使っているようだ。


今度、マッサージ屋さんのお客さんの人に会う予感がする。
その人は洋服屋さんで五年間治らない痛みを抱えていて、わたしはマッサージ屋さんを通して透視の結果を教え続けて来た。その結果は当たっていることが多くて、治療はすすんだそうだ。その人はわたしに縁があるらしくて、その人を助けたからといって、わたしに直接の利益はないのだけど、知り合ったら楽しいらしい。義理堅い人で何かしらいつか助けてくれることがあるらしい。それで、透視することになったらしい。

昨日だって、疲れたのに、今日も用事を魔女に言いつけられた。今日は朝四時に起きて散歩に行って体を動かしたのに、動き足りないと言って、またフィットネスクラブに行った。ダンスとヨガをした。その間に、マッサージ屋さんに教えないと行けないことがあるからすぐ電話しないといけないと魔女が言うので、電話して、マッサージ屋さんに行って、これからくる患者さんの治し方やマッサージのやり方、悪い影響を受けて気分が悪くなったときの対処や、妬まれたときに振り払う方法やお客さんを呼ぶ方法を教えた。魔女は言うことを聞かないと頭の中でいつまでもわたしを焦らせる。どうしても言うことを聞かせたいと言う強い意志がある。でも、交渉はできて、よくよく話せば妥協点はある。魔女とは長い付き合いになるから、わたしも言いたいことを言わないといけない。


魔女は自分の人を身体的に癒すためのノウハウを伝えたくて、そういう人が欲しいらしいけれど、わたしが自分でマッサージをするタイプじゃないから、マッサージ屋さんに教えたいらしい。
昨日の買い物競争は、すごく疲れたし、今日だってせっかくの休みだったのだし、体調が悪かったから、家でゴロゴロしたかったと訴えたら、魔女は少し妥協してくれた。
魔女は明日からはもう少し手加減するし、悪かった、あと、ダイエットは手伝うから勘弁してと言って来た。
でも、本当はわたしは思っているよりも動けるし、体を動かした方が調子が良いタイプだから、動いたら疲れるかもと思って心配して考えすぎて具合が悪くなるところは治した方が良いから、そこはこれからも指摘するし、動かすと言って来た。
おせっかいだ。


ついでにマッサージ屋さんに頭をもんでもらったら、頭に穴がたくさん空いてると言われた。


それから、マッサージ屋さんにセラピーを頼まれた。頭痛の原因を教えてくれと言われたので、背中も痛いはずだし、頭痛は冷たい感じのはず、モグラに恨まれてミミズを頭に入れられたみたいだから、水分を控えて葛根湯を飲むのと、お風呂に入るときにバスソルトとマジョラムのエッセンシャルオイルを入れると良いよ、と教えた。その患者さんは脚がむくんでいてヨーグルトを食べているせいでおなかがひえていて、無職の旦那さんを養っているから、いらいらしていて、左足の薬指がかたかったはずだと言ったら、当たっていると言われた。まあ、当たっているの当たり前だけど、答え合わせは普通に嬉しい。


とりあえず、原因が腑に落ちたと言うことで満足してくれたので良かった。
それと、占いのやり方についてアドバイスももらった。
見ることと相手を満足させることとは少し違うので、そういう接客の技術を教えてもらった。


精神科の先生は、占い師になることを賛成してくれている。頭の中にかかっていた鍵が解けて、部屋が空いて、直感でエコに物事を考えられるようになったのは、僕が心と体を一致させたいと言う願いに合致しているので、こんな嬉しいことはない、と言われた。



おかあさんに対する葛藤も解決した。おかあさんは不幸でいることが幸せだったのに、わたしはおかあさんに幸福になってほしくて、いろいろなことをした。おかあさんは不幸でいることを邪魔されるのがいやだったのでわたしを虐待した。
そういう因果がわかったので、おかあさんに関しては今後放っておこうと思う。興味もなくなった。


世の中には善良な人もいるし邪悪な人もいるしどっちでもない人もいる。それぞれの存在はあるがままに受け入れれば良い。変えることはできない。変えたいと願っている人の手伝いはできるし、どこが困っているのか戸惑っている人に寄り添うことはできる。
わたしの能力はそういうことらしい。痛みを取ったり、本人が治癒するための勇気を出す手伝いをしたり、アドバイスをしたり、呪いを和らげたり、考え方を楽にしたり、問題を一緒に考えたり、話題に出て来た人を透視したりすることができる。
運命とか流れを読んだり、予知の一種をしたり、お金の回り方を良くするためのアドバイスもできる。


マッサージ屋さんのためにセッションをした時間は三十分だったのにえらく疲れた。
魔女はすねてしまうし。だから、マッサージ屋さんに謝ってもらった。魔女は機嫌を直した。けっこう気分屋だ。

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