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c71の一日

生活の記録

性にかかわる女たち 性暴力被害や、セックスワーカー、子どもから性暴力を守りたい人など

ことさら、性に関することを口に出す女は加害されます。
特にネットの世界では可視化されます。


わたしは疑問でした。なぜ、性暴力被害者が、性暴力の存在を訴えることや、セックスワーカーの存在自体が、攻撃対象になることのか。


同情しろとか、なんとかしろとか、そんな話は一切していないのに、逆上し、怒り、ののしる人たちがどれだけ多いことか。

(多い、という単語を書くと反射的にデータを出せとか統計を出せとかいう人がいますが、それも抑圧の一形態です)


国家の本質は暴力装置である。暴力というのは、法律に反した力、という意味じゃなくて、攻撃する力で相手を統率することすべてを指します。


国家の本質は軍隊であり、警察です。国民を武力でもって統率し、支配するのが役目です。少なくとも、生まれはそうです。



国家が最も暴力装置としての暴力を発揮するのは、警察であり、裁判所です。
合法的に、取り締まること自体が、国家の暴力の本質です。


性暴力被害者を、本気で国が救済したことが今まであったでしょうか。
性暴力加害者を本気で国が取りしまったことはあるでしょうか。
被害者になる立場の者を、脅し、抑圧してきた……そのこと自体が、暴力であり、国家の機能です。国家が、国を統率するために発揮した力そのものです。だから、弱いものを彼らは脅すのです。
弱いものを脅さなければ、家父長制は保てないからです。
暴力で脅し、その一方で、いうことを聞けば、暴力から守ってやる、とささやくのが、ロマンティック・ラブ・イデオロギーが、国家権力が、女たちや子どもたち(そして男性たち)を統率するために果たした役割です。
つまり、性暴力被害者は、その、脅しながら抑圧する、抑圧しながら、保護を囁くことを宣伝するための道具にすぎず、国家を成り立たせるための供物なのです。性暴力被害者が存在しなければ、女を脅して、「守り、扶養する」代わりに「家事労働、性行為」を行えと言えないのです。
だから、彼らを救済することはないのです。
そして、人々が、性暴力被害者を非難するのは、国家の行為の後追い、そして、国家が「恐怖を振りまく」行為の荷担なのです。ロマンティック・ラブ・イデオロギーを強化し、国家の安定を図るための一つの戦略なのです。

セックスワーカーについては、その仕事が、合法か否か決めること自体が、国家権力の暴力です。
彼らを合法、非合法、と裁くこと自体が大きな力です。それ自体が暴力です。
そして、彼らが、悲惨な目に合うと、大々的に宣伝します。
あのような仕事に就くから、悲惨な目に合うのだと。

これも、恐怖を植え付けながら、保護を囁く、国家の「家父長制」の存続のための戦略です。セックスワーカーに加害を与えるものは、ほとんど軽くしか罰せられないのです。
自業自得、と多くの人がいうでしょう。危険な仕事をしていたのだからと。
しかし、それを危険な仕事にしているのは、誰なのでしょう。


世の中には危険な仕事がたくさんあります。でも、国が認めた仕事、有用だと思っている仕事は、ちゃんと安全基準が用意されているし、その仕事に就いた人が殺されやすかったり病気をしやすかったりけがをしやすかったりする状態にいつまでも置かないと思います。



何千年も、セックスワーカーは存在します。それなのに、その長い間、セックスワーカーを危険な状態に置く、というのは、不自然なことです。
他の職業と同じように考えたら、明らかにおかしなことです。
なぜならば、国家の存在価値は、国民や市民を安全に守ることにあるからです。
なのに、一部の市民を、ある職業についているからと言って、その安全の網の目から放棄するのは故意です。
それどころか、彼らを罰し、裁こうとします。権力を使って。これが暴力でなくては何なのでしょう。
セックスワーカーに対する暴力を作り出し、それを国家維持や家父長制の維持に使おうとするために、セックスワーカーはいつまでも苦しまなくてはなりません。




これらは女を「良い」女と「悪い」女とに分けるために存在している仕組みです。

「良い」女なら、そこまで、悲惨な目に合わない。服従すれば、高圧的な夫でも殴る夫でも、セックスワーカーほど無残な殺され方をしない。だから、お前は逃げる必要はなく、我慢することができるはずだ。そう迫るために、セックスワーカーや「悪い」女や、「価値を失った」女は機能するのです。


自分は今苦しいけれど、あの「悪い女」よりもましだ、と自分自身に言い聞かせるための機能としてもそれは機能します。



性暴力被害者が「セクハラ」と訴えることを恥を重ねるといってあざ笑うことも、セックスワーカーが「ライツ」と権利を訴えることも、鼻で笑われるのは同根です。

それは、国家に対して不服従だということを表します。
国家というのは男社会です。
男(これは便宜上の用法ですが)にとって有利な仕組みを乱す動きは、馬鹿にされます。
女を男に供給するための仕組みが、「家事労働や性行為」を「扶養」で置き換える仕組みであって、決して賃金で与えられないことを乱すことは、すべて反逆とみなし、男性社会を体現している男性にとっては、攻撃の対象になります。

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