c71の一日

生活の記録

常識がわたしに何をしてくれただろう

常識的に生きようとしたけれど、無理だったので、あきらめようと思う。

「結婚して働きながら子どもを産む、育てる、愛するパートナーと老後を穏やかに過ごし、ときどき好奇心を満たすために海外へ遊びにいく」というのが、わたしの考える常識的な夢だったのだけど、あきらめようと思う。
(常識的でもないかもしれない、これは単なるお金持ちになりたいっていう夢だ!)
言葉にするとすごい夢だ。あと、一部上場企業に入社して、バリキャリになりたいという夢もあった。
他人と暮らしてみて、イライラしたし、一生イライラしたり惨めな思いをするのは耐えられない。
ちょこっと家事担当するのは楽しいけれど、なんにも見返りをくれない相手のために尽くすことは耐えられない。
心が死ぬ。
心を麻痺させたら、愛していたら、それ自体が見返りなんだよ♪と思えるかもしれないけど、手間と愛と関係ないし。

万が一、言葉が通じて、穏やかで、自分のことを自分でするパートナーが現れたらまた考えよう…。いないとも限らないし。



言葉にすると私の夢は安易だし、実際やったら辛そうな夢ばかりだけど、それに耐えられる精神力と体力込みでほしかったし、目指していて、頑張っていたのだ。

「治る」「克服」するの目標のハードルが高すぎて疲れた。



金曜日に、あきばれに電話して一時間後にはもう「ベシー占い」って名前でpdfのサンプルもらったときに、あれ、トントン拍子に行くな、この仕事はうまくいきそうだと思った。コンサルタント込みで五万円くらいなのだけど、ベシー占いってネーミングだけで五万円払っていいなと思ったし。名前は大事だ。自分で考えたら「ベシー魔女の占いの館」とかになるところだった。ヤバい。
それで、あきばれのコンサルの人は慣れていて、良い人で、まじめだった。

五時に会社がしまるってホームページに書いてあって、本当に電話が留守電になっていたから、ITのくせに良い会社だな、社員を愛しているな、安心だ!と思った。

会社から大事にされている人に作られたホームーページって安心な感じがする。
良いパワー持ちそう。
死にそうに働かされている人の作るものって何か怖い。トラブルありそうだからいやだ。

占いなんて興味の欠片もなかったけど、ヒプノセラピーとか、レイキヒーリングとか、パワーを充填するわけわかんないなにかをしているうちに、わけわからないパワーが身に付いて、それでわけわからない仕事を始める。
それで、わけわからないのに、需要はあるんだなーと思った。
わけわからないことって、やる人少ないしな。名前ついている仕事したいもんな。

慣れて来て、流れも確立して来た。宇宙とつながっている感じがするとかあやしすぎるけれど、別につながっていても、いいじゃんね、害もないし…。そういうわけわからないこと、あるって立場とないって立場がある、あって、わたしは今までない立場だったけれど、今は「ある」立場になってる。なってるけど、別にあっても邪魔にならないし害もないし、それで仕事になるなら良いじゃん、と思った。


わたしが宇宙とつながっていたり、空間とか時間とか越えていろいろ見えたり、人のからだの中で起きていることを見ようとしたりするとみえたりするってのは、妄想かもしれない。妄想じゃないかもしれない。でも、わたしが今ディスプレイ見ていることだって妄想かもしれない。だんだんいろいろ曖昧になる。だから、同じで良いじゃんって割り切ることにした。繰り返すけどそれで誰かを傷つけたりするわけじゃないから。



普通を目指してたけど普通にならんかった。
普通っていろいろありすぎて何かに合わせるとどこかがはみ出してうまくいかなかった。
普通ってやつが幸せなんだと信じていたけど、そうでもないし。
普通の象徴だったコンビニ店員も別に幸せそうじゃない。



お金が稼げて生きていけて、それで良いじゃない?
お金にいろなんてついてないし、どうやって稼いだかも関係ない。人を脅したりだましたりしているわけじゃないから。
占いをしたい人は、納得したかったり、話聞いてほしい、とか、何か覚悟決めてくる人が多い。曖昧なりに、純度の高い曖昧を抱えてくる人が来て、それを純度の高い曖昧です、って伝えるような仕事。不思議を不思議ですねと相づち打ち合うような共同作業みたいな。不思議を不思議と言い合える人っていないものね。でも、何かの兆候とか流れとかバイオリズムだとか当たり前みたいに語られているけど、やっぱりある。気圧で体調が変わるのだって、最近当たり前みたいに話されてたけどちょっと前はそういうのだってオカルトだったし。
宇宙とつながってるとかも、地球規模で気圧がどうのこうのと同じジャンルの話で規模が違うみたいなことじゃないかと勝手に思う。


常識はわたしにお金をくれなかった。承認もくれなかった。感謝もしてくれないし。とにかくわたしを邪魔者扱いした。普通になれって言う人はわたしにだめだしばっかりだし。


非常識の世界はいいな。おかねになるし、楽しいし、分け分からない話できるし、わたしの言うことわかってもらえるし。褒めてもらえるし。塾だって非常識な世界だ。理屈上には教科書に書いてあることしかテストにでないのに塾来るのって変だけど当たり前みたいにくるし、効果出る。あれも魔術だと思うなあ。分析したり、アドバイスしたりして、励ましているけど。物理的にからだが近くにあって、励まされると、一人だと、問題を読むことすら難しかったのに、取り組んでしかも解けたりするから、魔法みたいだねって生徒と笑い合ったりする。
わたしが教えると成績上がるのだって魔法みたいなものじゃないか。


魔法で良いじゃん。魔法に不思議はない。わたしは魔法って呼ぶし、でも、当たり前みたいになって、みんな気づかないだけ。はみ出す部分。そういうの、すくいあげるのしたい。それで。非常識になっても良い。良い常識もあるけど生きるのに邪魔になる常識はもう良いや。人を傷つけたりする裏の常識みたいなやつ。人との距離を適正に保つための知恵としての常識なら欲しいけどさ。
常識はわたしに何もしてくれなかったから、非常識と友だちになることにする。