c71の一日

生活の記録

道を歩いていたら、露出狂に遭った

道を歩いていたら、物陰に人が立っていて、ああ嫌な予感がする、絶対に変種つしゃだと思って目を上げたらやっぱそうで、ズボンを下ろしていた。
そして、ボクサーパンツに手をかけて下ろしつつあったので、走って逃げた。

うあああ、怖いつけられたらいやだと思いながら家に帰って、めんどくさいなー、警察に事情聴取されるのやだなーと思いつつ、一瞬迷ったけど通報した。わたしは事件に遭いやすいので事情聴取はもう何度目かわからない。

事件に遭いやすいというか、たぶん、泣き寝入りしないで通報する率が高いんだと思う。
一回通報したら結構時間とられるし。

通報では、男の外見といた場所、自分の住所を聞かれた。
いろいろ話そうとしたが、さえぎられて、警察の順番で。
そりゃそうだ。
現行犯で捕まえられるかぎりぎりの線だなと思ったけどやっぱだめで、でも警察が二人来て、どんな様子か聞かれた。通報してから五分で来た。
んで、名前と生年月日と男の体格と身長、服装について聞かれた。

そのあとちょっとえらい感じの人が来て、えらい人ほど気さくなんだろうけど、おっとりした感じの人で、すいませんね、と言いながらやってきた。
そして、いろいろこんな目に遭って災難だと愚痴ったら聞いてもらったので、ちょっと気が済んだ。
実地検分は、その場所の位置を図ったり写真を撮ったり、今日の場合は遺留物らしきものがあったので、それを証拠として持ち帰った。
それぞれのDNA検査するらしい。
所有者は誰か、という問題になるからあまりたくさんは持ち帰れないようだ。捨てる許可がいるんだって。というか、返さないといけないけど、そんなばっちいもの、わたしも返されても困る。


一時間くらい、事情検分をして、細かく状況を聞かれた。とにかく位置。わたしの動線。陰部見たか見てないか。
実地検分は結構面白い。いろんな道具あったり、足跡とったりするし。
警察って感じする。
そして、それから、まあ人によるんだろうけど、書類製作を自分ちでやった。
わたしはこれから警察に行くのめんどかったから助かった。移動の時間ないし。
家でスマホ見ながらだらだらしてていいと言われたし。
でも、結局お茶入れて、三人で飲んだ。

書類作詞は、図を書いて、横に作文して、署名するのと、警察が作文して、わたしが叙述したかのように書いたやつに、相違ないです、わたしはその話しましたよってサインをして、証拠にサインをして、それで終わり。
警察の人も夜遅くで大変だなみたいな気がした。


女の人は若くて、大学行ってるんですか、うらやましいって言っていたので、いやいや憧れの仕事じゃないですか、って返した。
世界が警察の世界しか見られなくて、世間知らずでつまらないんですよ、ということだったので、ふんふん聞いた。
わたしは、人の愚痴を聞くのが結構好きだ。
なんというか、誰でも悩むんだなと思う。コレクションするのだ。恵まれているように見える人でも悩みあるんだなと思うと安心するし、言った側もすっきりするし、どちらも気が済むのでいい気がする。


それで、通報すると、一応どこら辺パトロールすればいいのかとか、罪悪感のない相手に、警察は本気だぞというのを見せられたりして、こいつはやばい、やらないほうがいい、と思わせる効果があったりするから、やっぱ意味があるらしい。
そもそも、事件が起きたってことを知ることができないと何もできないからありがとうございました、って言われた。

「ああいう性犯罪者は人を人間だと思ってないからあんな卑劣なことをするんですよ。ちんこもげればいいのに。二度と世の中に出てこなきゃいいのに。こっちの人生は破壊されるんだから」
と言ったら、男の警官が「そうですね。あっという間に出ますもんね。その間被害者の人はつらいままなのに」といった。
女の警察官は「人によるから犯罪者がみんな相手を人間扱いされていないということはないと思います」といった。
ピント外れてやがると思った。

男の警官のほうが、偉い人らしく、処世術にたけてるなと思った。
結局のところ、世間知らずかどうか、組織に属しているかどうかじゃなくて、その人自身の問題かなと思った。
どの組織に属していても、その組織しか知らないんだから誰もが世間知らずと言える。

まあ、本心かどうかは別に良くて建前でも言われるとありがたい。
気持ち悪いから、二度と外の世界に出さないでほしいですと私が行ったことになっており、わたしは拍手喝采して、供述書にサインした。
名作ですねというと、「文才がなくて」と謙遜していたが、今までの警察の中で一番文章がうまい人だった。


通報のスキルがまた上がり、徳を積んでしまった。
露出男は、徳が下がり、地獄に落ちる。