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c71の一日

生活の記録

学ぶことは自分の大きさを知ること

大学で学んだことは、他人のことです。
自分のことしか目に入っていなかったけれど、過去の人たち、未来の人たちに対して深く学びました。
どんなことで人は困ってきて、今も困っているのか、問題は、ある程度普遍化できて、それを助けたいと願っている人たちが大勢いるのだと知って、心強くなり、そして、歯がゆくもなりました。なかなか、すぐには変わらないのです。


勉強をすると自分の輪郭がわかります。自分の気持ちを表現できるようになったとき、そのことを発するか発さないかは別にして、自分で把握できるのです。そうすると、ぶつからないように生きることができるし、ぶつかったときに、交渉できるようになります。
誰かが一方的に悪いのか、と、引っ込んだり、逆に責めたりするのではなく、どうやったら生きていけるか考えられるようになります。


古典を読んで、昔の人の気持ちに触れることも、刑法を読んで、犯罪について考えることも、民法を読んで、その素晴らしさと、明治民法の理不尽さに震えることもいいですし、比較文化論を読んで、多文化の幅を知ることもよいでしょう。
批評を読んで、自分にはなかった視点を取り入れることも、世界の広さ、深さを知ることも面白いです。
世界が広いと言っても、具体的にどのように広いのか知らなければ、それは、単なる「広い」という言葉です。どのように広いのか、知って、その恐ろしさ、蓄積に触れることで、自分の小ささを知って、少なからず安心もしました。
わたしだけが世界を変えなくていいんだと思ったり、自分だけが苦しんでいるわけじゃないと知ったり、その逆に、自分が苦しんでいることには正当性があると知ったり。解決方法を探すこともできます。


文字が読めるだけじゃなく、文脈を追う、関連文献を追う、体系的に勉強することを一回すれば、独学が可能になります。独学とは非効率なものです。何が基本文献かわからないからです。しかし、基本から体系的に学ぶ経験をしたら、他分野でも、対応可能になるのが、勉強のすばらしさです。


自分が小さいことを知ること、打ちのめされること、でもそれが最初からの現実であることを知るのは、ショックでもあり、変えがたい経験でもあります。


新鮮な気持ちで、もう一回世界を見直して、生まれ変わる体験です。
ぜひ、いつも勉強してほしいと思います。
立った一冊の本、たった一章の文章、たった一つの数式から、広がる宇宙があります。
たくさんの宇宙があって、わたしたちはそれを選べる事、選ばなくてもいいこと、ただ平凡な人間として生きていくことが素晴らしいと思います。


わたしはこれから、人を観察していきたいと思います。そうして、人のことを学びたいのです。
学び方にはいろいろな方法があって、どんな方法でも学べます。わたしは、生まれてきたからにはたくさんの扉の一つ一つを開けていきたいと思います。その先の景色を見たいからです。見て、どうするのか、なんて知らないけれど、その時に感じる風は、きっとわたしを生かすからです。

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