2013-02-13 伊予かん 伊予かんが好物なので、スーパーマーケットで購入した。何の気なしに買ったけれど、伊予かんを向いたとたん、郷愁にとらわれた。母は、伊予かんが好物で、冬になれば伊予かんを切らしたことはなかった。わたしは何の心配もせずに、飽きるまで存分に食べ、もしくは、あまりにも好きなので節約して食べた。 わたしはおいしいものを食べさせてもらって育てられた。香りや、酸味。瑞々しい感触。幼い頃を思い出す。平和なひとときもあったのだと。ふいに、帰りたいと思う。けれども、わたしは帰らない。 けっして。