c71の一日

生活の記録

わたしは知能が高いです

わたしは知能が高いです。

こういうところをのうのうと言うのも障害の一部なんだろうなと思うわたしもいます。
(頭がいいけど、バカ、と言っていた人がいました。そんな感じです。世間知らずですし、人の心の機微に疎いです)

だから、勉強には苦労しませんでした。

本当は苦労したんですが、たぶん、普通の人よりは苦労しなかったのでしょう。
わたしの母は心配性で、いつも、部屋を監視していました。
そういうのがなければもっと勉強ができただろうなと思います。

わたしは、母から、あんたはパーソナリティ障害だ、と言われて、なおかつ、医者に行くことは禁止されていました。外面の良い人だったのです。外に、精神病院にかかることがばれたら、就職に苦労するというのが理由でした。

実際には、通院が理由で苦労したことはありませんでした。むしろ、通院していなかったら自殺して死んでいたと思います。

どうして、わたしがパーソナリティ障害だと思われていたのか、よくわかりませんが、たぶん、言う通りに育たなかったからだと思います。

でも、健常者でも、言う通りに育たない場合はもちろんあると思います。

健常者の妹も、わたしのことをパーソナリティ障害だと言っていました。
今は結婚して幸せになっています。わたしが一番苦しいときにわたしを見捨てた妹なので、二度と会う気はしません。


健常者が、医者ではないのに、誤診をして、家族にずっと言うのは良くないことです。

とても傷つきます。

わたしは知能が高いので、母のトロフィーガールでいました。
対人関係が苦手なところは、記憶力の高いところを発揮して、パターンをひたすら学習して、それで乗り切っていた模様です。だから、いつも疲れていました。

わたしを検査した人は「検査で計れる範囲の能力しかわかりません。でも、今まで苦労してきたんだろうなと思います。勉強に関しては正直うらやましいです。システムを把握することが得意で、言語能力が高いので、それで、いろいろなところを補ってきたんでしょうね。記憶力も高いので、勉強に関してはあまり苦労しなかったのでは?苦労した感じがあるのは、他の能力と自分の中で比較して、苦手だと思ったのでしょうね。誰でも自分の中でしか比べられないですから」と言われました。

わたしは、知能が高いおかげで、健常者に近く振る舞えていたらしいです。
でも、主治医の先生は、検査の結果を予想して、自閉症スペクトラムだろうなと思っていたそうです。
話し方や、しぐさ、経歴から、なんとなくわかるものらしいのです。でも、検査をしないと、言えなかったらしいです。

でも、自閉症スペクトラムであることは、単なる性質なので、それで自分にできないことを規定して、やりたいことをやらないでいるのはよくないし、自分は自閉症スペクトラムだから…といって、その殻に閉じこもってしまうのも良くない、自分をそれで守ってしまうのは良くない、病名に甘えてしまうのは良くないみたいなことを言いました。


「正直言って、あなたの知能が高いのはうらやましいことです。ちょうどいい知能の高さです。これ以上知能が高ければそれはそれで苦労します。そういう人もわたしは知っています。人とわかり合えるくらいの知能です。
脳って不思議で、苦手なところを、得意な部分で補ってきたんでしょうね。
だから、うんと疲れやすいのはそのためです。

あなたは自己表現ができて、文章も書けて、いろいろな人にたいして、メッセージを送ることができます。
ぜひ、記録をつけて、このままで終わらせるのはもったいないですから、いろいろな人に読んでもらいましょう。
いろいろな人が、それで助かるはずです」

わたしは、会社で働くのに、とても苦労しました。
勉強と違って、人の望むことをしなくてはいけないからです。
先輩の理解できない行動もわたしを混乱させました。

わたしは、知能が高いよりも、そういったことに適応する力の方がほしかったです。
それとも、中途半端に知能が高いよりも、グーグルの試験に受かる方が良かったです。そしたら、変な人の中でやっていけたと思うからです。

でも、そうではなかったです。


ユニクロのバイトを受けて、落ちたあと、塾講師に応募して、雇ってもらえました。
わたしはとても嬉しくて、先生に報告しました。わたしには二人の主治医がいます。
二人目の主治医に報告しました。
一人目の主治医は機能不全の家族が専門で、二人目はPTSD発達障害に詳しい主治医です。

「こんな嬉しい報告を受けて、今日はとても良い日です。こういうことがあるから、頑張って働けます」
と先生は言ってくれました。
「あなたが、やりがいをもてていることがとてもすばらしい」と言ってくれました。
「やりがいをもてずに働いている人が多いのよ。あなたはそんなにもよく自分の適性にあった仕事を見つけたね」
「塾講師なんて、とも思います。正社員じゃないから」
「なんでそんなこと思うの?自分にあった仕事をするのが一番いいよ。働くのはとてもいいことよ。人間は、働くか、子どもを育てるか、どちらかをしないと具合が悪くなると思う。人間はそうやって、社会を作って発展してきたから、そういう風にできてるんじゃないかなと思う。
わたしは子どもがいないから。その代わりに、働くことで、社会に参加している。
塾講師には逸材が多いのよ。医学部にも塾講師出身の先生がたくさんいて、有能な人が多い。
あなたは、人を信じやすいところがあるから、そういうのは注意してね。心のアラームが鳴ったら、いつでも逃げ出してね」

というわけです。