c71の一日

生活の記録

魂の洗濯

石垣島に行った。
初日は波照間島に行った。
二日目は、石垣島の北部を回った。
三日目は竹富島に行ってから、宿で二時間休憩し、川平湾まで行った。
原付で回ったので、顔が火ぶくれになった。
やけどをして、水ぶくれが出来た。ラッシュガードを着ている部分は無事だった。日焼け止めを塗ったところはましで、塗り忘れた人差し指は、赤く肉が出た。
やけどの薬を買って塗った。
痛みが治まった。



景色は雄大で、白い砂浜と、クリームソーダのような色合いの海を見た。東シナ海と太平洋を同時に見渡す展望台にも行った。
アップダウンをバイクで駆け抜けるのは楽しかった。
一回転んで、吹っ飛んでバイクを壊した。薮に突っ込んだので、わたし自身は無事だった。バイク屋さんに怒られた。怒られて心配された。


三日とも晴れて、爽快だった。北部と波照間島は美しかった。また行きたい。



蓄えを使い果たした。だけど、わたしは、お金を使うことが必要だったのだなと思った。
その証拠に、今日は、「わたしはなぜ生きるのだろう。生きていなくてはいけないのだろう。死にたい」と思わない。
何もせずじっとして、嵐をやり過ごそうとして生きのびていた頃と違う。わたしは自分の人生を生きている。
主体的に生きるとはなんと爽快なことか。


蓄えがなくなったのは不安なことだ。これからもう一度貯めたい。
だけど、わたしには、この過程が必要だった。
お金が何よりも大事、という価値観の呪縛から逃れた。おかあさんはお金を本当に大事にしていた。わたしのことよりも当然大事にしていた。
わたしは自分を大事にし始めた。
良いことだ。
行っている間は、大好きなツモリチサトを着ていた。本土では、浮いてしまうけれど、沖縄では服装が軽装なので浮かなかった。みんな柄物を着ていた。


あの、自由な感じを味わえたのは幸せだ。
一週間程度なら、年に一度は休める職場だから良かった。
いつか、二週間休んでスペインの巡礼の旅に行くのがわたしの夢だ。
わたしは素敵なものをたくさん見る。たくさん感じる。


低い山や熱帯の木々、マングローブ、川、カンデラを見た。
鯛に手足をかじられた。水に浮いて空を見た。地球が丸かった。水平線はまっすぐじゃなかった。空と海の境目を見た。
港で三時間ぼんやりと昼寝をした。
痛みも、暑さも、苦しさも、清々しさも、味わった。わたしは自分のからだを使った。