c71の一日

生活の記録

発達障害のルームウェアの闇

大人になってから「部屋着」という言葉を知った。家の中の洋服のことだとわかった。
それまでは家の中ではパジャマを着るか外の服を着るかだったけど、外の服は窮屈だったからパジャマを着ていた。


学校がある時はそれで問題なかった。だけど、日中家の中にいるようになって困った。朝起きてから夜寝るまでパジャマだと一日がなんだかはっきりしないし、なかなか出かけづらかった。


そこで、部屋着というものを考えてみた。
パジャマみたいに楽だけど、外に行くほどの服じゃない。
友達の家に遊びに行くと、朝起きたらパジャマ以外の服に着替えて、外に行くときはきれいな服に着替えていた。
おお、そうか、そうしたらセーターが痛まないな。
そう思った。
だから、部屋着を模索した。
ルームウェアっていう発想があったので、どれだけうれしかっただろう。
やっぱり一日パジャマで毎日過ごすのは精神に悪い。


最初は買ってから流行遅れになった古い服を部屋着に充てたけれど、着心地が悪い。楽しくもない。
だから、あまり続かなかった。
ルームウェアと書いてあるユニクロのなにかを買ったけどぼそぼそして着にくい。

なるほど、わたしは綿じゃないと嫌なんだなと思った。
でも、綿でも重たいのもある。ガーゼでも毛玉が付きやすいのもある。

「これが品質というものか」と思った。品質の良いものは軽いのだ。そして、肌あたりがいい。
いろいろ買いあさって、「古着」を買うようになった。古着は安いし失敗も簡単だ。


家の近くの古着やさんでみたら100円単位でいろいろある。「おお」と思って一時はまっていた。
たくさん、山ほど買っても、数千円だ。楽しい。練習によかった。


今はうさぎちゃんに教わって、zozotwonusedの古着を買っている。よく知らないブランド名でもその場で検索できるから、どのくらいの値段だったものかわかるのだ。
それに、お店に行くよりも、じっくり考えられる。そもそもわたしは家に何かが配達されることが大好きなのだ。
自分で買ったものでもプレゼントされたみたいだからだ。
お店で買ったものを帰る途中で「無駄遣いをしてしまったかも失敗だったかも」と心配するのはつらい。一時期メルカリにもはまっていた。だけど、独自のルールを持っている人が多すぎて疲れてしまった。ゾゾタウンユースドはメルカリに比べて高いけれど、企業がやってるものだから安心な気がした。


服を大事に扱う習慣がないのですぐボロボロにしてしまう。本当の服屋さんで買うのはもう少し失敗してからにする。


ルームウェアは、ブランド品の中古のものにした。そのまま出かけられるし、外着になってるけど。毎日洗濯できるのでいい。家の中だったらどれだけ変な服を着ていてもいいから、ふりふりとかひらひらとか、派手な服とかも着られるから楽しい。
外には普通っぽい服を着る。それでもへんって言われるけどね。
今までは、新品の服を買うとどのくらいの頻度で洗濯したらいいのかわからなくて困ってたけど、一回着たら洗濯するルールにしてから、一回に洗濯する量が減ったし、考えなくていいから家事がとても楽になった。
ブランド品はしわになりにくいから丸めてしまっても大丈夫だ。決めた場所にそのまま突っ込んで収納してそのまま着られる。簡単だ。


そういうわけで、ルームウェアについてはだいぶ解消した。
家の中でもフリープのガーゼのノンワイヤーブラをつけているから、外出にストレスがほんとなくなった。
学校とか、職場とかで服装を怒られるけど、どうしたらいいのか教えてもらうことはできないからたいへんだ。
今は人に聞く「言葉」がわかってきたけど、「言葉」も「相手」もないときはたいへんだった。