c71の一日

生活の記録

発達障害の生徒さん

診断が出ている生徒さんを見ています。
寡黙でほとんど話さないのですが、不思議とコミュニケーションは取れています。



小6の時点で、小3レベルの学力だったのが、中学目前にして総復習を終え、初めてのテストを終えました。


わたしとしては、かなりがんばった点数で、褒めたのですが、家族一丸となって取り組んだお母様は、この点数だと、これから先どうなってしまうのかと不安になられたようです。




実際には、一緒に勉強したところは確実に取れていて、計算力もかなり上がっておらず、心配はいらない状態です。


ただ、国語が苦手です。言葉の裏の意味が取れないので、知っていることでも、質問の仕方が変わると対応できない部分があります。


経験上、その子なりに発達すれば、克服できる壁なので、まずは、学力を高めることが大事だと思っています。点数には反映されませんが、力になります。


言葉が出にくい原因には、日本語特有の問題があって、複雑に絡み合う副詞と形容詞に惑わされて、主語と、術後の関係がわからなかったため、話すのが困難な様子でした。


だから、普通の生徒さんの年齢では文法にはそれほど力を入れませんが、長文読解よりも先に、文法の仕組みを教えました。



そのため、授業の言葉を聞き取ることができるようになってきたと本人が言ってくれました。



話さない生徒さんにも、心の中にはいろいろなことが渦巻いています。それを表現するやり方を教えることが大事なのだと、わたしも学びました。



長い文章だと、誰がいつ何をしたか、ということ、骨の部分を抽出することが難しい場合は、一番大事なところだけを聞き取るように指導しました。
わたしは、専門家ではないのですが、精いっぱい、その子が生きていけるような学力をつけることを目指したいと思います。



専門職につければ、環境の変化の少ない職場を選べるので、その先を見据えて、指導したいと思います。