c71の一日

生活の記録

教える仕事

教える仕事は、先行きがないと言われて等しい。衰退産業だと。
でも、わたしは、けっこうブルーオーシャンだなと思って働いている。気がついたら楽なものだ。みんながやりたがらない仕事に利があるものだ。


教える仕事を分解すると、必要な能力は、

営業
知識
教える
接客(商品)
接客部分では、
 やる気を出す、スケジュールのコントロール
 目標設定のコントロール
 話を聞く
などに分けられる。


知識があれば良いと思っている人がいるけれど、知識があることと、教えられることは別物だ。
その子の分からないところを把握し、それから、かみ砕いて説明する能力が必要だ。
知識の部分は、いくらでもアップデート可能なので、それ以外の部分を身につけたら、どの分野でも教えられる。
教育を軽んじる人もいるけど、思考能力を鍛えるために、勉強はひとつの手段として有効だと思ってる。
じゃなきゃやらないけど。


接客部分ではその人の望む未来を提示できる能力というかな、そういうのが必要。
知識だけ持ってれば教えられると思ってる人はそのへんが厳しい。

わたしがブルーオーシャンだな、と思うのは、教える仕事が「営業」だと気づいていない人が多いこと。
営業のこつは、正直に言うこと、お金を持っていて判断する立場の人に交渉することの二つだけなんだけど、それが出来ない人が多い。
授業中に子どもに営業かけたりとか。
同調圧力で逃げられないようにしたりとか(集団塾で、おかあさんの集まりがあるようなところ。くも◎とか。まあうまくいっていると言えば言っているのか)。
そういうのは邪道だと思う。広がらないし。
あと、やめるとこんなにダメになりますよ、みたいに脅す人も向いてないと思う。


営業は、やっぱり、正直に話して、好かれて、売る、という流れが一番簡単だ。
嘘つきに近づいて仲良くなりたい人はいないもの。嘘つきから買いたい人もいないし。欲深い人は嘘つきが好きだけど。
優しいから。良いことだけ言うから。


良いことも悪いことも、分量を調整しながらだけど、伝えて、必要です、っていったら、だいたい授業をとってくれるし、好きになってもらえるから、多少の融通を利かせてもらったり、お互いに出来るし、とにかく、嘘をつかないと楽。


営業だってことを気がついた時点でブルーオーシャンだし、教える仕事の相手が子どもじゃなくなっても同じことはできるから、教える技能を身につけてると何かと良いなと思った。


教えることも、営業も、自分の気持ちを正直に伝える能力だから、普段から、正直に自分の気持ちを話しているとうまくなるから、得だなと思う。
それができないと、嘘になっちゃうから。
相手に必要だと思うから言えたり、こうしたら良いとか言えるわけだから。
だから、今は塾で子ども教えてるけど、少子化と言ってもゼロになることはないから、けっこうブルーオーシャンだなと思った。