入試直前なら古典が上がる
入試直前に点数を上げられるのは古典があります。
暗記科目が苦手で、私立も考えている高校生だったら、絶対にある国語に力を注ぐのもありです。
理系でも文系でも国語はあるからです。傾斜配点の対象になって、得点が下がる場合もありますが。
古典は、どうやって勉強するかというと、音読です。
リズムで、どこからどこまでがひと単語か把握します。
それができないから、品詞分解ができないのです。
そして、平均点くらいの生徒さんができていないのは、助動詞の表の暗記です。このところで、挫折して、わからなくなって、古文は難しい、漢文は無理、となっている生徒さんがいます。
出題のところだけでいいので、調べながら、解きます。そうすることで、表の見方がわかります。
そのうえで、何に接続するのか、何形に接続するのか、分岐をかけながら、形から文法を攻略します。
時間がなければ文法はそれほど配点が高くないので、意味だけを把握します。
敬語の中でも尊敬語、謙譲語があるものは、貴族が出てくる文学。
漢文的な堅いリズムがあるものは、軍記物。
歌が出てくるものは、歌物語。
あはれ、おかしがある場合は、日記文学。随筆。
そういう風に分けていくと、時代も特定できます。
言葉遣いで、どの内容なのか、どの時代なのかを判断するのです。
そうすることで、誰が登場して、何をしているのかが、把握できます。
一番聞かれて配点が高いのは、訳と内容理解、誰が何をしているのか主語を聞かれる問題ですから、たまふ、侍れ、などが出てきたら、貴族文学だから男と女、天皇などの高貴な人が出ると判断しておくと、だいたいの場面の見当が付きます。だいたい、女性が出仕しているとき、別れ、男女の関係などです。
そんな風に勉強をしていくと、得点が上がります。
苦手なら音読です。
勉強なんて、大したことないと思うかもしれない。
だけど、人生を豊かにします。
旅行に行くだけでも、目的がなくても、昔読んだ古文にゆかりの地だと思うのも楽しいことです。つらいときに古文の内容を思い出して、千年前の人に共感することも救いになります。
それに、大学で、出会った人はなんだかんだいって、一生の宝です。
大学生は子どもですから、子どものころに出会った人が、育って、働いて、悩みを共有して、そして、ときどきは、仕事を支えあったり、人脈を共有したりするのは、かえがたいことです。
やる気のある人がたくさんいる大学に行くこと、やる気のある人と出会うこと、頭の良い人とはどういうことかを知ること、自分以上に力のある人に出会って打ちのめされることが、本当に貴重な経験です。
大学なんて遊ぶところかもしれないのですが、勉強で遊ぶこともできます。
ぜひ、勉強をして、その楽しさを感じてほしいです。
自分の言語化できなかった気持ちを、言語化することや、他の文化、他人の気持ちや視点を学ぶ場所です。
自分の気持ちを、表現することで、自分の輪郭をはっきりさせることができます。
自分の大きさがどれくらいかわかっていたら、ぶつかることも少なくなり、ぶつかったときに対処することができるようになります。
相手の輪郭を尊重すること、自分のことを大切にすることは同じことなのです。