c71の一日

生活の記録

アムウェイ脱出!

あわや、アムウェイに取り込まれそうになっていました。ネットワークビジネス怖い。帰れないかと思いました。


街コンで出会った介護士さん(軽トラ王子ではない)と一回飲みに行きました。
毎日ラインが来たので、まあ、いいかなと思って(恋愛はまだないと伝えてあります)。

そのときに、「友だちを増やして世界を広げたら、出会いも広がるんじゃないですか?合コンとかもしてもいいし。そういえば友だちがエステの勉強していて、練習台になってくれる人を捜しているんですけどどうですか」と言ってきました。

ちょっと嫌な予感はしていたんです…。それに従えば良かったと思いますが、そのときにはわからないですからね。
わたしは、医者にちょっとでも嫌な予感したら場の空気壊してもいいから逃げろと助言をいただいていました。その助言を生かす時が来ましたぞ。


ただで、エステって怪しいじゃないですか。パーティーで盛り上がっている写真も見せてくれたけど、どうやって知り合ったのか謎だったし…。飲み屋で知り合ったって言っていたけれど。
そういう風に怪しい場面はたくさんあったのです。でも、つい、ふらふらついていってしまったのですね。



軽い気持ちでオーケーして、ただっていっても、お礼がないのはなんだから、ハンカチと入浴剤をラッピングしてもらって、渡したんですよ。
そうしたら、やたらと豪華なマンションに連れて行かれて、「友だちがオーナーだからその時間だけ借りている」という謎のことを言っていて、知らない世界もあるもんだなと思いました。
謎な感じでした。謎なフレンドリーさ。初対面とは思えない感じ。わたしはそういうの、嫌いです。人との距離の詰め方早すぎるな、と思いました。

地下一階に連れて行かれて、女の人と二人きりされました。
エステは、女の人と一対一にされて、緊張しました。人生の目標を聞かれたので、ん?と思いました。
作業療法士だというのに、エステの勉強をしている、というので、謎でした。作業療法士の方がもうかるでしょう?

そうしたら、化粧品の講義がホワイトボードを使って始まったので、ハラハラしました。
ど、どうして?

「化粧品のまわしものじゃないですよw
わたしがお店の人間じゃないんで。でも、世界の基礎化粧品のトップファイブって知ってますか?エスティローダー、ランコム、シャネル、クリニーク、あとは、アーティストーリーなんです。それでね、アーティストーリーは、広告をしていないので、安いんですよ。今までいろいろ試した中でこれが一番いいんです」

と、延々、アーティストーリの宣伝が始まります。

わたしは????と思いながら、「早くエステしてくれないかなー」と思っていましたが話を合わせて談笑していました。


使ったエステの化粧品も、全部もちろん、アーティストーリーです。
有機栽培がどうたら…。歴史があるものがいいだとか。
そして、使用感を聞いてくる。
うーん、これは売ろうとしているよね…どう考えても…。
わたしが化粧品にどれだけお金をかけてくるか聞いてくるし…。けっこうプライベートな話だと思うんだけど。
給料をもらったらどんな配分でお金を使っているか聞いてきて、お肌に対する不安を煽っている、これは、怪しい商法です。くすみとかたるみとか全然気になっていないし、アトピーも適切な治療を受けているのに否定しようとしているし、もう、絶対に無理な感じです。

有機農法の油が良ければ生活の木でオイル買えばいいし、化粧水も自作したら一番安全だし、三千円も払いたくないよ。シミが気になるでしょうとかアトピーが気になるでしょうとか、人生の目標は何ですか、とか、初対面の人間に聞かれたくないです。

それに、マンションのオーナーの31歳のお金があって、叱ってくれるようなしっかりした男性を紹介してほしくなんかない。なにそれ、絶対堅気じゃないし。無意味に見晴らしのいいマンションのベランダに出させられたのが不思議なんだけど。いいマンションに住んでるってことを見せびらかして圧倒させているだけにしか見えない。そして、介護士さんが、いいように、下っ端と言うか、そんな風に扱われていて、涙を禁じ得ない。

そして、エステはちょっと下手だなーと受けながら思いました。洗顔料耳の後ろに残ってるし。くすみとか、たるみがきゅっとしたでしょうと言われても、べたべたしているだけみたいな気がするし、目の下に、マスカラついてるし、パンダ目のままだし。

だいたい、真皮に到達するとか言っているけれど、化粧品が真皮に到達するようだったら、認可が下りないし、それは医療品だ。皮膚から真皮に何かが到達してしまったら、恐ろしいことだ。生物で習わなかったんか、と思わざるを得ない。
生物習っていてよかったです。

そして、最後に、化粧品のラインを見せてもらって、実物の瓶を見たら!

アムウェイ…。

知ってるよ、アムウェイ…。友だちがパーティに呼ばれて行ったって言ってた。まさか、わたしが、あのとき笑い飛ばしていたわたしが…。ああ、わたしのバカバカ。


アムウェイって知ってますか」
「うーん、ほんのちょっと聞いたことがあるような?」
「広告をしていませんからね!でも、すごくよくて、三十年前からあるんですよー」
…。
「そうなんですねー」

電話がかかってきたので、エステの人が外に出ました。
わたしは、ツイッターに「アムウェイ」とつぶやきました。
「お時間大丈夫ですかー」
「明日早いんでそろそろ帰ります…」


介護士さんが、「どうだった?」って聞いてきました。
「うーん、そうだね、初めてだったから…」
「送ってくよ」
「ありがとう」

そんなわけで、無事に生還しました。
いい出会いもあれば悪い出会いもありますね。これにこりないぞ。