c71の一日

生活の記録

僕の妻はエイリアンを読んで

僕の妻はエイリアン―「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 (新潮文庫)

僕の妻はエイリアン―「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 (新潮文庫)

この本を読んでいたく感動しました。
内容に触れることはしませんが、こういう風に、客観的に、お互いのことを思いやれる作業を成し遂げた、というのは、素晴らしいことだと思います。


かなり、ハードな経験をされていて、アルコールホリックになってから生還したくだりなど、胸を打ちました。
わたしたちは、言葉に厳格に生きています。
それしか、頼るよすががないからです。
虚栄心もなく、プライドもなく、人間関係に頼ることができないわたしたちは、ことばを碇にして、この世の中にぶら下がり、少しでも、他の人とコミュニケーションをとろうとしています。


普通に見られるように努力することは、並大抵のことではありません。
わたしも服装が乱れていることがあります。
裸でなければいいと思っているからです。
だから、家の中は好きです。適切なカッコウをしなくて済むからです。

先日、年相応の女性らしいカッコウをしたら、とても似合うので驚きました。
もう、やはり、十代ではないのですね。


生徒さんが、十代らしいカッコウをしていると、美しいと思って感動します。
わたしには、ないものです。
わたしは、今の三十代の美しさを大切に慈しみたいと思います。
それが生きることの手始めだと思うからです。